●専門家や経営者が直面する「壁」を超える方法とは?
- 大沢清文
- 3 日前
- 読了時間: 5分
・4つの働き方による「壁」を把握する
「がんばっているのに、なぜか一定のところで伸び悩んでしまう…」
そんな経験はありませんか?
もしかしたら、その原因は、あなたの働き方のタイプにあるかもしれません。
働き方には、大きく分けて4つのタイプがあります。
それは、以前のコラムでお伝えした「雇用タイプ」「専門家・職人タイプ」「起業家タイプ」「経営者タイプ」です。
じつは、この4つのタイプには、それぞれ特有の「壁」にぶつかりやすい特徴があります。
今回は、タイプごとにどのような「壁」があるのか、順にお話ししましょう。
1 「雇用タイプ」は安定志向が強く、起業に踏み出せない壁がある
「雇用タイプ」の人が直面しやすい壁は、「なかなか起業に踏み出せない」という点です。
このタイプの人は、安定や安心を重視する傾向があります。
そのため、起業しようと考えるとリスクが大きく感じられ、行動に移しづらくなってしまうのです。
2 顧客づくりの意識が低い「専門家・職人タイプ」は300万円が壁になる
「専門家・職人タイプ」の人がぶつかりやすい壁は、顧客をつくる意識が弱いことです。
このタイプの人は、会社に雇用されている場合もあれば、独立している場合もあります。
とくに、起業したあとで「セールス」に悩む人は少なくありません。
自ら顧客を生み出せる人は、セールスが得意です。
でも、顧客づくりの意識が低い人はセールスできず、その結果として年商300万円の壁を超えられないケースが多くなっています。
3 集客ばかりに偏り、高額商品が売れないと思い込みがちな「起業家タイプ」
「起業家タイプ」の人によく見られる壁のひとつは、集客そのものが目的になってしまうことです。
人を集めることに意識が向きすぎて、無料や低価格のメニューに偏り、高額商品は売れないものだと思い込んでしまいます。
さらにもうひとつの壁は、すべてを自分ひとりで抱え込んでしまい、人に任せることができない点です。
その結果、常に忙しく働いているにもかかわらず、売上が頭打ちとなり、なかなか年商1000万円の壁を超えられない状況に陥ってしまいます。
4 「経営者タイプ」は、セールスを教えられなければ現場から抜け出せなくなる
「経営者タイプ」の人が直面しやすい壁は、セールスを人に教えられないことです。
技術やノウハウを他人に伝えることはできても、セールスの方法を教えられなければ、自分自身が現場から離れることはできません。
そして、売上を1000万円以上に伸ばすには、セールスを任せられる人材を育て、ビジネスを拡大していくことが不可欠です。
・次のステージへ進むために「壁」の乗り超え方を知る
次のステージへ進むには、それぞれのタイプが抱える「壁」を乗り超えることが必要です。
では実際に、どこに重点を置いて取り組むとよいのでしょうか。
ここからは、「専門家・職人タイプ」の人が陥りやすい、セールスできないケースについて取り上げます。
「専門家・職人タイプ」のつまずきやすいポイントを理解しておくことは、セールスを人に教えるのが苦手な「経営者タイプ」の人にとっても役立ちますので、ぜひチェックしてみてください。
・一点集中で専門性を磨き、選ばれる存在になる
「専門家・職人タイプ」の人は、年商300万円前後で一度つまずく傾向があります。
その大きな原因のひとつが、複数の資格を取得してサービスをあれこれ組み合わせて提供していることです。
ある程度挑戦しても成果が出ないとき、次の新しいものに手を出してしまう…、ということを繰り返してはいませんか?
そうすると、お客さまからは
「この人は、何をしてくれる人なのかよくわからない」
と思われてしまうのです。
一方で、成果を出している人は「専門家」や「職人」としてひとつの分野に集中し、サービスを磨き上げています。
だからこそ、その専門性が伝わりやすく、お客さまからも選ばれるのです。
たとえば、化粧品を販売する場合、最初から全商品を扱うのではなく、まずはクレンジングに絞って売れるようにします。
そして、その次に化粧水…という流れで、順に広げていくのが効果的です。
最終的に化粧品全体を扱うにしても、まずはひとつずつ確立することが大切なのです。
つい、いろいろと扱いたくなるものですが、「売りやすさ」を意識して、まずは一点集中から始めましょう。
・誰に何を売るか決めることで、高単価商品も売れやすくなる
商品を売りやすくするポイントは、「ワンターゲット」「ワンメッセージ」「ワンゴール」を意識することです。
オンラインで販売する場合には、「何を売るのか」「誰に売るのか」をしっかり絞り込み、最後に「ここをクリックしてください」というゴールを提示します。
この流れがシンプルなほど相手に伝わりやすく、商品も売れやすくなるのです。
逆に、オリジナル性を出そうとしてあれこれ詰め込みすぎると、いつまでたっても300万円の壁を超えることはできません。
相手が求めているものと、自分が提供しやすいものを見極め、内容をできるだけ削ぎ落としましょう。
シンプルに整理することで、単価の高い商品やサービスも売れるようになっていきますよ。
・「セールスを教える力」が経営者のステージを上げる
経営者タイプのステージにいる人は、今回お伝えした「売れる秘訣」をセールスが苦手な人に伝えられるようになると、売上を1000万円以上に伸ばすことが可能になります。
また、スタッフが売上を伸ばせるようになると、経営者が現場から離れて、本来取り組みたいことに専念できるようになるのです。
「社長でありながら営業マン」という状態のままでは、現場から抜け出し、自由な働き方をすることは叶いません。
でも、正しく壁の乗り超え方を理解すれば、より自由で豊かな未来が待っています。
ぜひ、あなたも一緒に壁を乗り超え、次のステージを目指していきましょう。

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