・人材育成に3分類を取り入れましょう
コミュニケーションの悩みは、誰もが多かれ少なかれ持っているものではないでしょうか?
なかでも、経営者の方からは「人材育成」の悩みの声を多く耳にします。
このコラムでも紹介している「3分類」は、人材育成にも活かすことができるのでおすすめです。
スタッフのタイプに合わせた関わり方をすることで、コミュニケーションが円滑になり、お店の雰囲気全体が明るくなります。
ここからは、「3分類」ごとのよい関わり方や育成方法をチェックしていきましょう。
・MOONは丁寧さを重視する
MOONの人には、結論よりも、
「なぜあなたにこれを教えるのか」
という、前置きをしっかり伝えることが大切です。
丁寧なやりとりを好むため、関わる機会を多くして、
「わたしのことを、きちんと見てくれている」
と伝わるようにするといいでしょう。
メールなども一度きりで終わると、そっけなく思われてしまうので、やりとりの回数も多めにすることがポイントです。
どれだけ人を大切にしたか、というところで評価されるととても喜びます。
「一緒にがんばろうね」と声をかけることで、力を発揮するタイプなので、横にいて伴走する関わり方がおすすめです。
・EARTHは数字のやりとりが得意!
EARTHの人は、MOONとは反対に、ひとりでやらせてあげたほうがいいタイプです。
まず、結論を伝え、
「何かわからないことがあったら聞いてね」
と言って、見守るのがいいでしょう。
やりとりは、数字のキャッチボールがおすすめなので、結果の報告も、数字で評価してあげると喜びます。
指示を出すときは、結論から話して細かく指示を出し、
「何かわからなかったら確認してね」
と言ってあげると安心します。
・SUNは特別感でやる気が出る
SUNは、特別扱いされることを好む傾向があります。
ジェスチャーや表現が大きいSUNには、育成する側もSUNタイプの人に伝えるときは、オーバーリアクションでないと伝わりません。
細かいことを言うよりもゴールだけ伝え、
「あとは任せたから、よろしくね」
と伝えると、やる気を出してがんばります。
・3分類では、会社を大きくするための相性もわかる
人材育成のほかに、セールスをするときにも3タイプは有効です。
3タイプにも相性があり、同じタイプの人とは共感しやすいという特徴があるのです。
たとえば、自分と同じタイプの人のほうが、共感を得られ、契約もとりやすくなるでしょう。
また、会社を立ち上げるときにも、共感し合える同じタイプの人をパートナーにするとうまくいきやすくなります。
そして、会社を大きくしていくにつれて、ほかのタイプの人を上手に取り入れていくのがおすすめです。
タイプに合わせてトップをサポートしてくれるメンバーを構成していくと、ますます会社は拡大していきます。
3分類の調べ方や詳しい内容は、
拙著『オンラインで会員制ビジネスを展開したい経営者へ 美しく「億」を稼ぐ本』(Kindle出版)
でもご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
・MOONの経営者は、MOON→EARTH→SUNの順でメンバーを集める
立ち上げるときのパートナー:MOON
大きくなったときのパートナー:EARTH
拡大させるときのパートナー:SUN
MOONの経営者の場合、会社を立ち上げるときは、同じタイプで共感してもらいやすいMOONと始めたほうがうまくいきます。
やがて会社が成長してくると、議論や話し合いが多いMOON同士では結果が出にくくなりがちです。
そんなとき、MOONにとってEARTHは結果を出して形にしてくれます。
そして、ただ結果を出すだけでは楽しくないと感じたときには、賑わいやお祭り、イベントなどでさらに拡大してくれるのがSUNです。
MOONにとっては、最初にMOONを集め、次にEARTH、そしてSUNを集めるようにすると、うまくまわります。
・EARTHの経営者は、EARTH→SUN→MOONの順にチームを形成する
立ち上げるときのパートナー:EARTH
大きくなったときのパートナー:SUN
拡大させるときのパートナー:MOON
EARTHの経営者の場合、最初はEARTHを集めて立ち上げるとスムーズにいきます。
EARTHを集めると結果は出ますが、成長しにくくなります。
そこで、ビジネスを一気に広げてもらうために、SUNを集めるのです。
ただSUNは、広げるのは得意なのですが、とりこぼしも多くなります。
そのとりこぼしを、しっかり拾ってくれるのがMOONです。
EARTHの経営者の場合、最後にMOONに入ってもらうことで形になりやすくなります。
・SUNの経営者は、SUN→MOON→EARTHの順に組織を拡大していく
立ち上げるときのパートナー:SUN
大きくなったときのパートナー:MOON
拡大させるときのパートナー:EARTH
最後は、SUNの経営者です。
SUNが会社を立ち上げるときには、SUN同士が集まるとうまくいきます。
でも、先ほどもお話ししたように、SUNは大きく広げる反面、とりこぼしが多いのも特徴です。
さらに、ビジネスを成長させるためには、MOONを集めましょう。
そこへEARTHに入ってもらうと、形にして拡大してくれるのです。
また、SUNとEARTHは自分軸で動いているので、あまり相手のことを考えないグループでもあります。
最後に、相手のことをよく考えてくれるMOONが集まると、うまくまわるようになっていくでしょう。
このように、チームや組織は全員がうまく補完し合って成り立つのです。
・組織は、異なるタイプが補い合うことで大きく成長していく
いかがだったでしょうか?
普段のコミュニケーションで苦手な相性の人も、会社経営では、自分の足らない部分を補ってくれるパートナーになってくれます。
関わり方を意識することで、組織はよりうまくまわるようになるはずです。
組織の人間関係が良好になることで、いい雰囲気がお客様にも伝わり、結果的に売上も伸びていきますよ。
ぜひ、3分類を活かしたコミュニケーションを取り入れて、人が明るく活気のある組織にしていきましょう。
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