●組織をつくり、売上を上げ、専門家から経営者へステージを上げましょう
- 大沢清文
- 10月6日
- 読了時間: 4分
・専門家から売上をさらに伸ばすには、どうしたらいいのか?
「自分の専門分野では成果を出せるようになってきたけれど、売上に限界を感じている」
「ひとりでがんばり続けていても、組織としての成長につながらない」
このような悩みを抱えている方も、多いのではないでしょうか。
専門家として技術や知識を提供し続けているうちは、どうしても
「自分が動かなければ仕事が止まってしまう!」
という壁にぶつかります。
では、専門家から経営者へとステージアップするには、何が必要なのでしょうか?
組織をつくり、人を育て、経営者として新しいステージに進むのも、選択肢のひとつです。
今回は、そのステージアップのプロセスを、具体的に整理してお伝えしていきましょう。
・専門家は「自分の力」で成果を出すもの
専門家として活動しているときは、自分の技術や知識を直接お客さまに提供し、その評価がそのまま売上や評判につながります。
これは美容や医療、教育、コーチングなど、あらゆる分野に共通することです。
専門家としての成功には、自分が現場で腕を磨き続けることが欠かせません。
さらに、自分が動けないと何も進まない状態に陥りやすいのも、専門家という働き方の特徴です。
つまり、専門家としては一定の評価を得られたとしても、ひとりで動かなくてはいけない分、売上や影響力の拡大には限界があるのです。
・経営者は「人」と「しくみ」で売上を立てるもの
経営者になると、役割は大きく変わります。
自分ひとりで働くときと異なり、スタッフやチーム全体で売上を上げるために、教育としくみを整えることが求められていきます。
そこで経営者に必要になるのは、「人を育てる力」と「未来を描く力」です。
スタッフがお客さまに同じレベルの価値を提供できるように育て、しくみ化して安定させる。
経営者自身は、全体を見渡し、未来を描き、会社の方向性を示し続けます。
そうすることで売上が安定し、さらに成長のスピードが加速していくのです。
・3つのステップで専門家から経営者に移行しましょう
ここからは、専門家が経営者にステージアップするために必要なステップをご紹介しましょう。
専門家が経営者に進むときには、3つのステップを踏むことが欠かせません。
① 自分の強みをひとつに絞り込み、専門家として圧倒的な成果を出す
② 次に、その強みを再現できる形にし、スタッフに伝えて育てる
③ 最後に、教育としくみを整えて、経営者として組織をまわす
たとえば、ある起業家は、まず自分の美容技術をひとつの商品に絞って人気を得ました。
その後は、スタッフを採用し、自分の技術を教え、マニュアル化することで再現性を高めていったのです。
最終的には複数店舗を展開し、自分が現場に立たなくても売上が上がる経営モデルを築いていきました。
これは、専門家から経営者へとステージアップした好例と言えるでしょう。
・経営者は「自分がやらなくても売上が上がる状態」を目指しましょう
専門家は、自分が持つ技術や知識を直接提供し続けることで成り立ちますが、経営者は「自分がやらなくても売上が上がるしくみ」をつくることが仕事です。
経営者にとっての最大の役割は、自分が売ることではなく、スタッフが売れるように導くことなのです。
そのために、教育、商品設計、セールスプロセスの工夫などを通じて、スタッフがお客さまに喜ばれる体験を提供できる体制を築きましょう。
経営者がこの視点を持つことで、組織全体が成長していきます。
組織が長期的に右肩上がりに上がっていくためには、経営者のステージへ進む選択肢も必要になるのです。
・専門家から経営者へ進むことが未来を切り拓く
専門家は、自分の力でサービスを提供し、売上を伸ばす存在です。
でも、その働き方のままでは、かならず年商の壁があらわれます。
だからこそ、専門家は、経営者へ進むのかどうかを選択する必要があるのです。
経営者は人を育て、しくみを整え、組織全体で成果を出す立場です。
専門家の時代に培った経験やスキルを土台にし、それを人に伝え、組織全体で再現できるようにすれば、年商1億円という規模も実現できます。
もし現在のあなたが「専門家」として活動しながら、さらなるビジネスの拡大を考えてい るなら、ぜひ「経営者」へのステージを目指しましょう。
経営者という働き方が、あなた自身の未来を切り拓き、社会により大きな価値を届ける道になるはずです。

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