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●「個性」を理解して、人が辞めない会社をつくる


 

・人が辞めない会社をつくりたい経営者へ

 

 

 会社を経営していると、売上以上に大切だと感じるテーマがあります。

 それは、「人が安心して働き続ける会社をつくること」です。

 


 人が辞めない会社は、組織が安定します。

 組織が安定すると、社員が成長し、お客さまとの関係も深まり、事業は自然と長く続くようになるのです。

 


 わたしは、これまで経営コンサルを行ってきたなかで、人が辞めない会社には、ある共通点があるということに気づきました

 


 それは、社長自身が「人の個性」を理解していることです。

 


 人は、それぞれ違う個性を持っています。

 その違いを理解して関わるだけで、採用、育成、そして顧客との関係まで大きく変わります。

 


 今回は、組織を持つ経営者の方に向けて、わたしが実際の経営やコンサルのなかで大切にしている「個性を活かした組織づくり」についてお話しします。

 


 

・採用の段階で個性を理解すると人材の定着率が変わる

 

 

 経営者の方からよく相談されるのが、「採用」と「離職」の問題です。

 


「いい人材が入ってこない」

「入っても、すぐ辞めてしまう」

 


 これは多くの会社が抱えている悩みだと思います。

 


 同じ業界で、同じような条件でも、人が長く続く会社と、すぐ辞めてしまう会社があります。

 その違いはどこにあるのでしょうか。

 


 わたしが見てきたなかで感じているのは、採用の段階で「個性」を理解しているかどうかが、その後の定着率を大きく左右するということです

 


 相手の個性のタイプを知っておくことで「この人はどういう関わり方をされると力を発揮するのか」を予想することができます。

 


 また、個性を知っていれば、面接そのものを相手に合わせることもできるのです。



(例)

・率直に質問したほうが話しやすいタイプ

・安心できる雰囲気のなかで会話をしたほうが、本音が出てきやすいタイプ

 


 実際、個性の違いを理解している会社は、人材の定着率も大きく変わります。

 


 

・個性を理解すると人材の配置が変わる

 

 

 採用のあと、もうひとつ大切なのが「配置」です。

 


 人には、それぞれ得意な役割があります。

 


・自分で判断して動くことが得意な人

・チームのなかで力を発揮する人

・周囲を支えることで組織を安定させる人

 


 どのタイプも、組織には必要な存在です。

 


 でも、個性を理解せずに役割を決めてしまうと、本来の力が発揮されないことがあります。

 


 逆に、社長がその違いを理解しているだけで、人材の配置が変わり、組織は自然と安定していくのです。

 


 ですから、わたしはよく、「人を変えようとする前に、配置を変えてみてください」とお伝えしています。



 個性を理解した配置ができる会社は、人が辞めにくい組織になるのです

 

 


・顧客との関係も個性理解で変わる

 

 

 個性の理解は、社内だけでなく顧客との関係にも活かすことができます。



 ビジネスの世界では「2対8の法則」がよく知られています。

 これは、売上の8割は、2割のお客さまから生まれているという考え方です。

 


 だからこそ、その2割のお客さまとどのように関係を築くかがとても大切になります。

 


 ここでも、個性の理解が役に立ちます。

 


 あるタイプのお客さまは、丁寧な説明を好み、別のタイプのお客さまは、結果や実績を先に知りたいと感じます。

 


 つまり、同じサービスでも、伝え方を変えるだけで信頼関係は大きく変わるのです。

 


 顧客の個性を理解できると、売上は「追いかけるもの」ではなく、「育っていくもの」に変わります

 

 


・経営者の個性が組織の文化をつくる

 

 

 経営者の個性によっても、集まる人のタイプが変わります。

 


 行動力のある経営者のもとには、同じように動ける人が集まりやすくなり、人を支えることが得意な経営者のもとには、安心して働ける環境を求める人が集まりやすくなります。

 


 つまり、組織は偶然のようでいて、じつは経営者の個性によって形づくられているのです。

 


 そのため、組織づくりを考えるときは、まず自分の個性を理解することが大切です。

 


 自分の個性を理解している経営者は、人の違いを自然に受け入れることができるようになります

 


 それが、結果として人が辞めない組織につながっていくのです。

 


 

・会社を長く続けるために必要な視点

 

 

 これからの時代は、事業承継を考える会社も増えていきます。

 


 会社を次の世代につないでいくためには、数字やしくみだけではなく、人を理解する力が欠かせません。

 


 誰がどの役割で力を発揮するのか。

 どの顧客と長く関係を築いていくのか。

 


 その判断の積み重ねが、組織の未来をつくっていきます。

 


 経営は短距離走ではありません。

 長く続く会社をつくるためには、人の違いを理解する視点が必要なのです

 


 もし組織づくりに悩んでいるとしたら、まずは「個性の違い」を理解することから始めてみましょう。




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