●事業計画は「経済×自然のリズム」で立てましょう
- 大沢清文

- 19 時間前
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・事業計画で経済と自然のリズムを味方につける
「売上は伸びているのに、なぜか余裕がない」
と感じたことはありませんか?
「もっと事業を拡大しよう」
とがむしゃらに進んだ結果、数字は動いているのに、自分の心身が追いつかないというときは、経営者の努力不足ではありません。
じつは、経営の設計そのものに原因があることが多いのです。
このコラムでは、経済のリズムだけでなく、昔から使われてきた自然のリズムを活用しながら、無理なく成長する事業計画の考え方をお伝えしましょう。
・ 経営を「経済のリズム」だけで回すと無理が出る
先ほどもお話ししたように、数字だけで経営を設計すると、経営者自身が消耗していきます。
経営の世界では、売上、利益、成長率といった数字がとても重視されます。
もちろん数字は重要です。
とはいえ、数字だけを基準に経営を続けていると、どこかで無理が生じます。
なぜなら、経営者自身も機械ではなく、「人」だからです。
判断力、集中力、体調、感情には波があります。
経済のリズムは世界と取引するために必要ですが、それだけで経営を回そうとすると、経営者の感覚や状態が置き去りになります。
その結果、判断ミスや疲弊が増え、長く続かない経営になりやすいのです。
・ 運気とは「当たるかどうか」ではなくリズムを読む技術
わたしがお話ししている「運気」の本質は、旧暦や四季、節気といった自然の巡りを読み解く考え方で、でいわゆる占いの話ではありません。
だからこそ、運気は、経営の流れを把握するための区切りとして、ビジネスに活用することができるのです。
昔の人は、農業や商いと自然の流れを連動させて考えていました。
「いまは育てる時期」
「いまは整える時期」
という判断を、自然の変化から読み取っていたのです。
じつは、この考え方は、すでに現代の経営にも入り込んでいます。
四半期、年度、決算といった区切りも、もとは自然のリズム、区切りからきているものなのです。
このように、運気とは感覚論ではなく、経営を区切り、判断をしやすくするための整理技術でもあるのです。
・ 事業計画は「1年単位」で設計すると現実的になる
経営者の仕事は、自然のリズムに合わせて1年単位で回るように設計すると、無理がなくなります。
会社員の仕事は月単位や週単位で回りますが、経営者の仕事は1年単位で回っています。
だからこそ、立ち上げる時期、整える時期、広げる時期、少し抑える時期を区切ることで、経営判断は一気にラクになるのです。
これを無視して常に全力で走ると、判断の質が落ちてしまうので注意してください。
自然のリズムを区切りとして使うことで、「いまは何を優先する時期なのか」が見えやすくなります。
ですから、事業計画も、ただ目標の数字を並べる作業ではなく1年の動き方を決める設計図だと考えると、無理なく現実的に使えるものになりますよ。
・ 長期視点を持つと経営判断は安定する
10年単位の長期視点を持つと、短期の迷いに振り回されなくなります。
多くの経営者は「3年後はわからない」と言います。
でも、わからないからこそ、あらかじめ決めたほうがいいのです。
10年という時間軸で見ると、事業はフェーズで考えられるようになります。
立ち上げ、安定、次の展開というようにゴールを決めることで、
「いまは準備でいい」
「来年は広げる時期だ」
という判断がしやすくなります。
長期視点はただの未来予測ではなく、現在の決断をブレさせないための軸になるのです。
・ 事業計画の目的は現場から抜けることにある
多くの経営者が、現場から抜けられずに悩んでいます。
でも、それは能力の問題ではありません。
時間軸とゴールが設計されていないだけです。
事業計画で、「いつ現場を任せるか」「いつ判断に集中するか」を決めることができると、経営者は役割を変えていくことができます。
自然のリズムを取り入れると、人を入れる時期、しくみ化する時期も見えやすくなります。
結果として、経営が属人化せず、長く続く形になるのです。
・自然のリズムを使うと経営は続く
経営は、経済と自然の両方のリズムを持つことで、無理なく成長します。
数字を追うことは大切です。
ですが、それだけでは経営者自身が持ちません。
経済のリズムと自然のリズムを両方使うことで、経営は無理なく成長します。
1年の事業計画を丁寧に設計するようになると、長期的な判断もしやすくなるはずです。
そして経営者が無理なく続けられる形こそが、結果的に一番安定した経営なのです。
自然界のリズムと事業の成長をリンクさせながら、長く続く経営を設計していきましょう。




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