●売れていないうちに手を広げていませんか?
- 大沢清文
- 9月22日
- 読了時間: 5分
〜ひとつの強みを極めて年商1億円へステージアップ〜
・売れてから横展開することが成功の近道
「売上を上げるには、もっと新しい商品が必要な気がする…」
「資格やスキルを増やしたら、もっと人が来てくれるはず…」
わたしのところに相談に来られる経営者のなかには、このような相談を口にする人が大勢います。
でも、実際には、商品を広げるほど売上は停滞し、経営が苦しくなるケースがほとんどです。
成功している経営者に共通するのは、まずひとつの商品やサービスを突き抜けたレベルに磨き上げ、売れる状態をつくってから横展開していること。
ビジネスの成長は「売れてから広げる」ことで加速します。
今回は「売れてから横展開するのが成功の近道」という考え方を、5つのステップで整理していきましょう。
1 専門性を絞り込んでいますか?
成果が出ない理由の多くは、自分の専門性が曖昧だからです。
いろいろな資格を組み合わせたり、多数の商品を一度に提供したりしても、それだけでは市場から「専門家」とは見なされません。
お客さまにとって「あなたは何の専門家なのか」が明確でなければ、選ばれることはないのです。
一方で、成功している経営者は、まずは専門性をひとつに絞り、その分野で突き抜けることを最優先にしています。
ひとつの強みを徹底的に磨くからこそ、その分野で「オンリーワン」として認知され、自然とお客さまが集まるようになります。
2 ひとつの商品を人気にしましょう
どの業界でも、最初から多くの商品を展開するのはリスクが高い方法です。
飲食店を例にすれば、最初に人気メニューを磨き上げ、安定して売れるようになってから新メニューを出す方が成功しやすいのです。
経営も同じで、まずはひとつの商品を売り切ることで、顧客の反応や売れるパターンが明確になります。その経験が次の商品開発やサービス展開につながるのです。
「お客さまが何をほしいのかわからないから、たくさん用意した方がいい」
と考える方もいます。
でも、実際には選択肢が増えるほどお客さまは迷い、契約率は下がります。
最初はひとつの商品に集中し、その勝ち筋をつかんでから横展開することが得策なのです。
3 極めたあとに掛け合わせることで本当のオリジナルになる
「資格を掛け合わせればオリジナルになる」と考える経営者も多いですが、それは大きな落とし穴です。
たとえば、どれも中途半端なスキルを組み合わせても、魅力的な商品にはなりません。0.5と0.5を掛け合わせても1にはならないのです。
むしろ、まずはカレーならカレー、チーズならチーズと、ひとつを極めて「1」を超える力をつけること。そのうえで掛け合わせれば、相乗効果が生まれます。
多くの経営者が「足りないから新しい資格を取ろう」と走りがちですが、実際に成果を出している人は、自分がすでに持っている強みをとことん極め、それを磨き抜いて市場価値を高めているのです。
4 売れてから横展開するから事業が広がる
以前のわたし自身の経験でも、まずはエステ経営で成果を出し、その後にISD個性心理学協会を立ち上げ、年商1億円を達成しました。その基盤があったからこそ、次に「キレイデザイン学」を展開できたのです。
ここで大切なのは、最初の事業で「売れる状態」をつくってから次に進んだことです。基盤がないまま横展開をしても、すべてが中途半端になり、どれも成果が出なくなってしまいます。
「売れる状態」とは、商品が安定的に契約され、リピートや紹介が生まれ、広告を打たなくても自然にお客さまが集まる状態です。その状態になってから横展開するからこそ、次の事業も成功しやすいのです。
5 オンリーワンを極めてから次のステージへ
SNSが普及した現在は、どうしても「次々と新しいことをやらなければ」と焦りやすい時代です。けれども、まずは目の前のひとつをオンリーワンにするまで徹底的に極めることが何より大切です。
数字で言えば、0.5×0.5は0.25にしかなりませんが、1.5×1.5なら2.25になります。半人前を掛け合わせても成果は小さいですが、一人前を掛け合わせることで相乗効果が生まれるのです。
あなたの強みをオンリーワンにまで磨き上げれば、営業をしなくても声がかかるようになり、自然と次の展開が広がります。まずはひとつを極めることで、次のステージに進む扉が開かれるのです。
・ひとつを極めてから横展開に進むことが成功への近道に
ビジネスを成長させたい経営者にとって大切なのは、「売れてから横展開」することと「目の前のひとつをオンリーワンになるまで極める」ことです。
商品を広げたり資格を増やしたりする前に、まずは自分の専門性をひとつに絞り、その分野で成果を出してください。
売れる状態をつくってから横展開すれば、事業は自然に大きく広がり、やがては社会全体に価値を届けられるようになります。
あなたの強みは、かならず誰かを助けるサービスになります。
だからこそ、焦らずに目の前のひとつを徹底的に磨き、オンリーワンの存在として認められたとき、次のステージに進むことができるのです。

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