●売り込まずに選ばれる人が大切にする「聞く力」と「決める力」
・お客さまへの伝え方に迷ったら「何を話すか」より先に決めたいこと
「もっと自然に商品の魅力を伝えたい」
「売り込むのではなく、お客さまから『それがほしい』と言っていただける関係をつくりたい」
そんな販売ができたら嬉しいですよね。
もちろん、伝え方を磨くことは大切です。
でも、わたしは話し方のテクニックを考える前に、確認してほしいことがあります。
それは、「自分は相手にどうなってほしいのか」と「相手はどうなりたいのか」です。
この2つが見えてくると、何を伝えるべきかも自然に見えやすくなります。
・「何を話すか」より先に、自分の目的を決める
講座をしていると、
「お客さまに、どのように声をかけたらいいですか?」
「相手のタイプに合わせて、何と言えばいいですか?」
といった質問をよくいただきます。
そんなとき、わたしはまず
「あなたは、その人にどうなってほしいのですか?」
と聞きます。
すると、
「もっと自信を持ってほしいです」
「自分らしく仕事を楽しんでほしいです」
というように、本人のなかから答えが出てきます。
まずは、この自分の思いを出発点にしましょう。
経営でも同じです。
何を伝えるか迷っているときは、話し方以前に、自分の目的が曖昧になっていることがあります。
「何を言えばいいか」がわからないときほど、「わたしは何を届けたいのか」を先に明確にすることが大切です。
目的が決まると、必要な言葉や行動も選びやすくなります。
・次に、相手が「どうなりたいか」を知る
自分の目的が決まったら、次に必要なのは相手を知ることです。
相手が見えていなければ、どれだけ上手に説明しても、本当に必要な提案にはなりません。
わたしは、お客さまとの関係を「医者と患者」にたとえてお話しすることがあります。
お医者さんも、患者さんの状態を確認せずに、いきなり薬を渡すことはありませんよね。
どこがつらいのか。
何に困っているのか。
どんな状態になりたいのか。
話を聞いたうえで、その方に合った方法を考えます。
わたしが伝えているキレイデザイン学も、わたしは「処方箋」のようなものだと考えています。
人は、一人ひとり、個性も悩みも違います。
目指している未来も違います。
お客さまへの提案で大切なのは「何を売るか」から考えることではなく、「相手は何に困り、どうなりたいのか」を知ることなのです。
・同じ悩みでも、必要な「処方箋」は違う
たとえば、お客さまから、
「集客がうまくいきません」
と相談されたとします。
同じ悩みに見えても、目指している未来は人によって違います。
売上を大きく伸ばしたい方。
現在のお客さまを大切にしながら、少しずつ事業を育てたい方。
働く時間を増やさず、売上を安定させたい方。
新しいお客さまを増やすより、リピーターを大切にしたい方もいるでしょう。
だからこそ、同じ「集客」という言葉でも、必要な方法は変わるのです。
ですから、悩みを聞いたあとに、
「どうなれたら嬉しいですか?」
と、もう一歩先まで聞いてみてください。
いい提案とは、こちらが売りたい商品へお客さまを合わせることではなく、お客さまが目指す未来に合わせて必要なものを考えることです。
自分の商品が役立つなら提案し、必要がなければ無理にすすめない。
そんな姿勢が信頼につながります。
・ツールに答えを決めてもらわない
相手をより深く知るために、ツールを使うこともあるでしょう。
経営であれば、AIやマーケティングデータ、専門家の意見を活用する場面も増えています。
どれも、とても便利なものですが、わたしは「ツールは答えを決めてもらう道具ではない」と考えています。
それは、キレイデザイン学でも同じです。
運気についても、
「わたしはこれを実現したい。そのために、いまの運気をどう活かそう」
という順番で決めることが大切なのです。
診断やデータは「答え」ではなく、自分の目的を実現するための判断材料です。
ツールが便利になるほど、「最後に決めるのは自分」という軸を持っておくことが、重要なのです。
・「売る人」ではなく「相談される人」になる
経営者が目指したいのは、商品の説明が上手な人だけではありません。
わたしは、
「ちょっと相談してもいいですか?」
と言っていただける人になることが、とても大切だと考えています。
相談していただければ、相手が抱えている悩みを知ることができます。
どんな未来を望んでいるのかも聞けます。
「どう売ろう」と考えるより、「安心して相談してもらえる関係をどうつくろう」と考えると、販売はもっと自然になるのです。
売上はもちろん大切です。
でも、経営は一度売ったら終わりではありません。
信頼が積み上がるほど、お客さまとの関係も長く続いていきます。
・「決める力」と「聞く力」で信頼関係を築く
迷ったときほど、まず「わたしは何をしたいのか」を自分で決めるところから始めましょう。
そして、
「相手は何に困っているのか」
「どうなりたいのか」
を丁寧に聞く。
2つが見えてくると、必要な提案が浮かんできます。
自分が何を届けたいのかは、自分で決める。
そして、相手が何を望んでいるのかは、丁寧に聞く。
この「決める力」と「聞く力」の両方を大切にすることが、お客様から信頼され、自然に選んでいただける経営につながっていくのです。





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