●成果を出す経営者は、ツールより先に「何のために」を決めている
- 大沢清文

- 6 時間前
- 読了時間: 4分
・いいツールを持つだけでは成果につながらない
「新しい商品やサービスを、もっとお客様に喜ばれる形へ育てたい」
「新しいAIやSNSも活用しながら、自分らしい経営をしていきたい」
経営者であれば、そんな未来を描くことはありませんか?
ツールには、人の可能性を広げてくれる力があります。
経営でも、AI、SNS、広告、顧客管理システム、オンラインツールと、便利なものが次々に生まれています。
でも、新しいツールを導入しただけで経営がよくなるわけではありません。
たとえば、よく切れる包丁があっても、つくりたい料理が決まっていなければ、道具(ツール)の性能だけでは食卓は完成しませんよね。
経営もまったく同じです。
ツールの価値は「何ができるか」だけではなく、「何のために使うのか」が決まってはじめて引き出されます。
「最近AIが話題だから使おう」
「みんなInstagramをやっているから始めよう」
これでは、ツールそのものが目的になってしまうのです。
新しいものを取り入れる前に、一度立ち止まって、「何を実現するために使うのか」を考えてみてください。
・マインド・スキル・ツールには順番がある
何かを実現するとき、わたしは、「マインド・スキル・ツール」の3つが必要だとお伝えしています。
ツールとは、パソコンやAIやSNSなどのさまざまなサービスのことです。
スキルは、それらを使いこなす知識や技術です。
そして、それらの土台になるものがマインドです。
マインドというと、精神論のように聞こえるかもしれません。
でも、わたしが言うマインドは、もっとシンプルで、
「わたしは何のためにやるのか」
「どんな未来をつくりたいのか」
という、自分自身の目的やあり方のことです。
たとえばSNSを使う場合でも、「フォロワーを増やしたい」だけでなく、「なぜ増やしたいのか」まで考えてみましょう。
自分の考えを、必要な人へ届けたいのか。
講座を知ってもらいたいのか。
地域に活動を広げたいのか。
目的が違えば、発信する内容も、使うSNSも、追いかける数字も変わります。
マインドで目的を決め、スキルを身につけ、最後にツールを活用する。
この順番が整うと、経営の選択もシンプルになります。
便利そうだから使うのではなく、目的に必要だから使う。
そう考えると、新しい情報に振り回されにくくなりますよ。
・AIを使う前に「誰をしあわせにしたいか」を考える
現在、経営者にとって、AIは避けて通れない存在になりつつあります。
文章をつくる、資料をまとめる、アイデアを出す、情報を整理するなど、さまざまな仕事を助けてくれます。
でも、便利なものだからこそ、「AIをどう使うか」より先に、「AIを使って何を実現したいのか」を考えてみてください。
たとえば、AIを使って発信の時間を半分にできたとします。
空いた時間を、さらに仕事で埋めることもできます。
一方で、お客様とゆっくり話す時間に使うこともできます。
スタッフを育てる時間に使うこともできます。
家族と過ごしたり、自分の身体を整えたりする時間にもできます。
どれが正しいということではありません。
大切なのは、自分で選ぶことなのです。
AIによって生まれた時間を「誰のために、何のために使うのか」まで考えることも、経営者の仕事です。
効率化はゴールではありません。
効率化した先に、どんな会社をつくりたいのか。
どんな働き方をしたいのか。
誰をしあわせにしたいのか。
そこまで見えてくると、AIも経営を支えてくれる心強いツールになるのです。
・お客様と一緒につくると商品は育っていく
「何のためにつくるのか」が決まったら、次に大切なのは、自分ひとりで正解を決めないことです。
わたし自身も、新しい商品は、人に見てもらうようにしています。
実際に試してもらって、
「どう感じましたか?」
「わかりにくいところはありませんか?」
「どんな場面で使えそうですか?」
と聞いてみると、自分だけでは気づけなかった視点が返ってくるのです。
経営者は、自分の商品について、誰よりもよく知っています。
ただ、知っているからこそ「相手にも伝わっているはず」と考えてしまうことがあるのです。
でも、自分にとって当たり前の言葉が、お客様には難しい場合もあります。
また反対に、自分では小さな価値だと感じていたところを、お客様がとても喜んでくれることもあります。
商品を育てるときは、自分が届けたい価値と、お客様が感じている価値の両方を見ることが大切です。
試してみる。
声を聞く。
整える。
また届ける。
そんな循環があると、商品は少しずつお客様に届く形へ育っていきます。
新しいツールを取り入れることも、商品を育てることも、大切なのは「何のためにやるのか」を見失わないことです。
目的が決まれば、必要なスキルやツールも見えてきます。
そして、お客様の声を聞きながら試し、整えていくことで、自分が届けたい価値をよりよい形に育てていくことができるのです。
新しいものに飛びつく前に、「わたしは、これを何のために使うのか」と自分に問いかけてみましょう。
その問いかけが、自分らしい経営をつくる出発点になるのです。




コメント