●これからの時代は、SNSより「紹介」と「口コミ力」
- 大沢清文

- 14 分前
- 読了時間: 5分
・日々のSNS発信で、疲弊していませんか?
「SNSをがんばらないと、集客できない気がする」
「でも、発信し続けることに、少し疲れてきた…」
こんな思いを抱えている方が、どんどん増えてきています。
じつは、これからの時代、ビジネスを長く安定させるのは、派手な発信ではありません。
人と人との信頼から生まれる、「紹介と口コミ」がカギなのです。
今回は、わたし自身の経験をもとに、その理由と実践のポイントをお伝えしましょう。
・SNSに頼りすぎる経営は長く続けるのが難しい
集客をSNSだけに依存すると、発信し続ける負担が日々の仕事を圧迫します。
近年、SNSの種類は増え続け、新しいツールも次々と生まれています。
集客をSNSだけに頼っていると、常に新しい情報を追いかけ、大量発信を続けなければならなくなるのです。
その結果、気づかないうちに心も時間も消耗してしまう経営者は少なくありません。
一方で、わたしたちキレイデザイン協会は、これまで「紹介」と「口コミ」を大切にしてきました。
「紹介が多くてSNSが苦手です」
と申し訳なさそうに話す方もいますが、それは決して弱みではありません。
紹介があるということは、お客さまと信頼関係を築けている証なのです。
実際、コロナ禍においても、紹介を軸にしていたビジネスほど、大きな影響を受けずに継続していました。
信頼でつながった関係は、環境が変わっても簡単には崩れないのです。
・紹介と口コミは、時間をかけるほど強くなるもの
口コミは一気に広がらなくても、長期的に経営を支える力になります。
広告やSNSは、結果がすぐに見えるため取り組みやすい方法です。
一方で、紹介や口コミは、時間をかけて信頼を積み重ねていく必要があります。
わたし自身、30年以上にわたり、紹介と口コミを中心に仕事を続けてきました。
口コミに、即効性はありませんが、紹介には「すでに信頼がある状態で出会える」という大きなメリットがあります。
たとえば、共通の知人がいるだけで安心感が生まれるように、紹介でつながったご縁は、最初から関係性が築きやすいのです。
その結果、本当にサービスを必要としている人と出会いやすくなります。
もし、SNS集客に限界を感じているなら、時間はかかっても結果につながる口コミに目を向けてみてください。
SNSは、口コミを育てるための補助的なツールとして活用すれば十分です。
・集客方法には、向き不向きがある
自分の価値観に合った集客を選ぶことが、経営をラクにします。
紹介や口コミが得意な人もいれば、人とのつながりに疲れてしまう人もいます。
持ちつ持たれつの関係が負担になる方は、広告型の集客が合っている場合もあるでしょう。
集客方法には、その人の価値観が色濃くあらわれます。
人と応援し合いながら仕事をしたい人にとっては、紹介や口コミはとても相性のよい方法です。
大切なのは、流行っている方法ではなく、自分が無理なく続けられるやり方を選ぶことなのです。
・応援する人ほど、応援されるようになります
人を応援する姿勢が、結果的に自分のビジネスを支えます。
これを説明する際に、わたしがよくご紹介するのが、仏教の『長い箸』というお話です。
地獄では、自分の長い箸で一生懸命ご飯を食べようとしますが、自分では食べられないので、みんなが飢えています。
でも天国では、みんな自分の長い箸でまわりの人に食べさせ合うので、みんなが満たされてしあわせになれる…というお話です。
これは、自分のためだけに動くと何も得られないけれど、相手のために動くことで満たされるという教えです。
ビジネスも同じです。
紹介をする人は、基本的に人を喜ばせることが好きな人です。
誰かを応援した人ほど、いざというときに応援が返ってきます。
応援の循環が生まれると、ビジネスは自然に広がっていきます。
・紹介はコミュニティ全体の満足度を高める
紹介が増えるほど、ビジネスは長く安定して続きます。
紹介のよい点は、紹介した人も一緒に「相手に満足してもらいたい」と考えてくれることです。
そのため、アフターフォローにも協力が生まれ、関係性がより深まります。
わたしが書籍を出版した際も、コミュニティの仲間たちが自発的に応援してくれたことで、大きな成果につながりました。
これは、日頃から信頼関係を育ててきた結果だと感じています。
ひとりでがんばるより、信頼でつながる仲間とともに進むほうが、ビジネスは力強く育っていくのです。
・これからの時代に「選ばれる経営」を目指しましょう
紹介と口コミを大切にする経営が、未来を安定させます。
これからの時代、ビジネスを支えるのは派手な発信ではありません。
目の前の人を大切にし、信頼を積み重ねることです。
紹介と口コミは、経営者自身をラクにし、関わる人すべてを豊かにします。
無理に売り込まず、喜んでもらうことに集中する。
その積み重ねこそが、長く続くビジネスの土台になります。
ぜひ、SNSに振り回されるのではなく、人との信頼を軸にした経営を育てていきましょう。

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