●美しい経営にはバランスが不可欠!
- 大沢清文
- 3月31日
- 読了時間: 5分
・自然の理(ことわり)を意識する
「がんばっているのに、なかなか結果につながらない」
「あと少しのところで、なんだかうまくいかない…」
こういったことに心当たりはありませんか?
思い当たる人は、もしかすると力が入りすぎてバランスがとれていないのかもしれません。
一流の経営者は、気負わず肩の力が抜けている人が多いものです。
空間と時間と人間には、「間」が入ります。
バランスをとるには、この「間」が不可欠なのです。
「間」を意識して、ニュートラルな状態を保ちましょう。
自分のあり方を整え、自然の理に従っていくと、余分な力が入らないので物事がスムーズに進んでいきますよ。
・陰と陽を理解してバランスをとる
自分をニュートラルな状態にするには、陰と陽の両方を理解することが必要です。
次のように言葉でイメージすると、わかりやすいかもしれません。
・陰のキーワード
ネガティブ
悩み、問題、課題、不安、不満、不快
・陽のキーワード
ポジティブ
愛、夢、しあわせ、成功、喜び、感謝
一方を否定したり偏ったりすると、バランスが崩れてしまいます。
たとえネガティブな状態であってもそのまま受けとめ、ポジティブに変換していきましょう。
・ネガティブなことがチャンスになる場合もある
つい、陰と感じるものやネガティブなものを、避けようとしてしまうことはありませんか?
美しく生きるには、陰と陽の両方を取り入れることが大切です。
自然はいつもバランスを保って調和しています。
(例)ネガティブとポジティブ、陰と陽、裏と表、守りと攻め
野球では守りがしっかりしているチームほど、攻撃にもパワーがあります。
柔道では、まず受け身から習い、攻めの技を学んでいきます。
このように陰を知り、受け入れることで、陽の要素が高まっていくものなのです。
反対に、ネガティブな面を避けると陰の要素が強調されてしまいます。
目を背けずネガティブな面にすぐに取り組むことで、ポジティブな面の陽の要素が増加していくのです。
一見ネガティブなことや嫌いなことが、あとになって「最大のビジネスチャンスだった」と気づくケースは少なくありません。
ネガティブなことも受けとめて、陰と陽のバランスを上手にとることで、ビジネスを成長させていきましょう。
・和を保つには中立のバランスが欠かせない
バランスのいいニュートラルな状態は、人として美しいあり方です。
それには、ポジティブにもネガティブにも偏らないようにすることが欠かせません。
たとえば、身体は硬すぎず柔らかすぎないほうがいいですし、自律神経も交感神経と副交感神経の真ん中が理想的です。
お金も多すぎず少なすぎず、よいバランスをとることでよい循環が生まれます。
また、人間関係のバランスも重要です。
わたしたち人間は、大昔から集団生活をして生き残ってきました。
個で動くよりも、集団で力を発揮できるのです。
我が強すぎると孤立してしまい、まわりに流されすぎると自分を見失いやすくなります。
集団のなかで和を保つには、フラットな状態であることが理想的なのです。
日頃から、ニュートラルな状態やリラックスした状態を心がけ、美しい生き方を目指していきましょう。
・動きを止めず変化に対応する
人の心理には、さまざまな傾向があります。
心がネガティブに偏っている人は、物事に対して不平不満を言って終わってしまいがちです。
反対に心がポジティブに偏っている人は、現実を直視せず、夢を語って終わってしまいます。
どちらも一番の問題は、行動が止まってしまうことです。
心がぶれると行動を鈍らせます。
だからこそ、どのような状況でも、常に動きを止めずに現実を動かすよう心がけていきたいものです。
・経営者がフラットでいることで調和が生まれる
経営者がフラットでいることは、まわりに安心感を与えます。
たとえば、熱血経営者のモチベーションが下がると、まわりは心配になってしまいます。 反対に、いつも物静かな経営者が突飛な行動をとったら、周囲の人はついていけないかもしれません。
物事は、いつもフラットな状態が理想的なのです。
働く・休む
使う・貯める
吸う・吐く
緊張・リラックス
このように陰陽のバランスをとり、常にフラットな状態でいることが、美しい生き方、美しい経営につながっていきます。
会社の調和をとるためにも、まず経営者がフラットでいるように心がけましょう。
・バランスをとって無理なくビジネスを継続する
バランスをとることは、経営にも直結します。
お客さまを喜ばせるために安売りをしてしまうと、自己犠牲に陥ってしまいます。
適切な料金を設定してサービスを継続するほうが、お客さまにも自分にもよいのです。
また、ビジネスで成功していても、プライベートを犠牲にしていてはしあわせになれません。
仕事でも家事でも忙しくなりすぎたときは、自分だけの時間やリラックスする空間をつくり、休むことも必要です。
がんばりすぎて無理をしている人は、少し肩の力を抜いてみてください。
偏らないことで、物事はスムーズにいい方向に進んでいきます。
バランスを整えることを意識して、美しい経営を叶え続けていきませんか。

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