top of page

●いい判断は「呼吸を整えること」から始まる

 

 

・忙しいときほど、呼吸に意識を向ける

 

 

「考えても、なかなか答えが出ない」

「いろいろな情報を集めたのに、何を選べばいいかわからない」

 経営をしていると、そんな場面がありますよね。

 


 売上、人材、新しい事業、お客さまとの関係…。

 経営者は、毎日のように判断をしています。

 


 だからこそ、頭のなかがいっぱいになり、自分が本当はどうしたいのかわからなくなることもあります。

 


 そんなとき、わたしが最初に大切にしているのが「呼吸」です。

 


 答えを出す前に、まず呼吸を整える。

 一見すると、経営とは関係がないように感じるかもしれません。

 でもじつは、ここがとても大切なのです。

 


 忙しいときや焦っているときは、呼吸が浅くなりやすいものです。

 身体にも力が入ります。

 そんな状態では、どうしても目の前の問題だけに、意識が集中しやすくなります。

 


 判断に迷ったときほど、すぐに答えを探すのではなく、まず自分が落ち着いて考えられる状態へ戻ることが大切です

 その自分を整えるもっとも身近な入口が、呼吸なのです。

 


 

・呼吸は「意識」と「無意識」の間にある

 

 

 呼吸は、とても身近な身体の働きです。

 


 普段、わたしたちは「呼吸しよう」と考えなくても息をしています。

 眠っている間も続いていますよね。

 一方で、「ゆっくり吸おう」「長く吐こう」と意識すれば、自分で変えることもできます。

 


 でも、心臓は、自分の意思とは関係なく動いていて、自分で「少し止めよう」と考えて止めることはできません。

 このように、身体の多くの働きは、自分の意思とは関係なく動いています。

 


 でも呼吸は、意識しなくても行われ、自分の意思でも行うことができるものなのです。

 つまり、呼吸は、自分では気づきにくい身体の状態と、自分の意思をつないでくれる入口なのです

 


 忙しいときに、自分の呼吸を見てみる。

 それだけで、

「思った以上に焦っていたな」

「ずっと身体に力が入っていたな」

 と気づけることがあるはずです。

 


 何かを変える前に、いまの自分に気づく。

 呼吸は、そのきっかけをつくってくれるものなのです。

 


 

・まず「吐く」ことで余白をつくる

 

 

 呼吸というと、「大きく吸うこと」を意識する方もいるかもしれません。

 


 でも、わたしはまず吐くことを大切にしています。

 息を吐くから、次の空気が入ってくるのです。

 


 これは経営と少し似ています。

 予定を詰め込むばかりでは、新しい時間は生まれません。

 仕事を抱え込んでいるばかりでは、人へ任せる余白も生まれません。

 古いものを手放すから、新しいものが入ってくるのです。

 


 まずは、呼吸で自分の心に余白をつくるところから始めましょう

 忙しいときは、1分でも構いません。

 


 息をゆっくり吐く。

 また吸う。

 それを繰り返す。

 


 大きなことを始めなくても、自分自身へ意識を戻す時間になります。

 


 

・呼吸を整えたら「目的」に戻る

 

 

 呼吸を整えたあとに、もうひとつ確認してほしいことがあります。

 それは、「わたしは何を実現したいのか」という目的です。

 


 経営者の方から相談を受けていると、「何をすればいいですか?」と聞かれることがあります。

 


 でも、その前に重要なのは、「どこへ行きたいのか」を決めることです。

 


 たとえば旅行をするときも、目的地が決まっているから移動手段を選べます。

 北海道へ行くのか。

 京都へ行くのか。

 沖縄へ行くのか。

 目的地が違えば、選ぶ移動方法も変わりますよね。

 


 経営も同じです。

 もっと売上を伸ばしたいのか。

 働く時間を減らしたいのか。

 人を育てたいのか。

 家族との時間を増やしたいのか。

 次の世代へ事業をつなぎたいのか。

 目的によって、最適な答えは変わります。

 


 経営判断で迷ったときは、「何をすべきか」より先に「どこへ向かいたいのか」を確認しましょう

 


 目的が見えると、現在やることも少しずつ見えてきます。

 


 

・AIやツールに「人生の答え」を預けない

 

 

 現在は、AIに質問すれば、たくさんの答えを提案してもらえます。

 さらに、わたし自身は、キレイデザイン学の個性診断やツールも活用しています。

 


 でも、これらのツールの使い方には、ひとつ大切なポイントがあります。

 


 それは、先に自分のゴールを決めることです

 


「AIがこう言ったから」

「カードでこう出たから」

「運気がこうだから」

 と、すべてを外側の答えに委ねてしまうと、自分の人生なのに、自分で選んでいる感覚が薄くなってしまいます。

 


 ツールは、とても便利です。

 でも、どこへ向かうのかを決めるのは自分です。

 


 AIや診断は答えを決めてもらうものではなく、自分の目的へ近づくための判断材料として使いましょう

 


 自分のゴールが明確なら、

「いまはこの意見を取り入れよう」

「これはいまの自分には合わない」

 と判断することもできるようになるのです。

 


 ですから、外の答えを見る前に、まず自分を整えることが大切なのです。

 


 

・呼吸は自分の人生へ戻る入口になる

 

 

 人は、毎日当たり前のように呼吸をしています。

 


 でも、忙しくなるほど、その当たり前のことを忘れてしまうのです。

 だからこそ、迷ったときには呼吸へ戻ってみましょう。

 


 息を吐き、吸う。

 そして、自分の状態を確認する。

 そのあとに、「わたしはどこへ向かいたいのか」と考える。

 


 わたしは、人は息をしながら生き、人生の終わりを「息を引き取る」とあらわすことにも、呼吸の深さを感じています

 


 だから、大きな判断に迷ったときほど、答えを急がず、自分を整えてから考えてみてください。

 


 そんな習慣が、経営にも人生にも余白を生み、自分らしい判断へつながっていくのです。




コメント


bottom of page