●年商1億円の壁を越える「人に任せる経営」とは?
・「自分が動く」から「人が動ける」へ
自分ひとりでがんばり続けるのではなく、まわりの人の力を借りながら、事業を大きくしていく。
年商1億円規模を目指すなら、そんな経営へ変わっていくことが大切です。
わたしは、個人で集客をして、商品を売り、お客さまをフォローする働き方と、会社として人と一緒に事業を広げる働き方は、まったく違うものだと考えています。
年商300万円、1000万円の頃は、自分が動けば売上を伸ばせます。
でも、年商3000万円、そして1億円へと進んでいくときには、同じやり方では苦しくなるのです。
売上のステージを変えたいなら、経営者自身の働き方も変えていく必要があります。
「自分がやったほうが早い」から、「どうしたら人に任せられるだろう」へ。
今回は、経営者に大切にしてほしい「人に任せる」という考え方についてお話しします。
・「全部自分でやる」には限界がある
年商1000万円から3000万円くらいの経営者の方を見ていると、仕事をひとりで抱えている方が少なくありません。
自分でSNSを更新する。
自分でお客さまと話す。
自分で商品を売る。
自分でフォローする。
さらに、事務作業まで自分で行っている。
本人がとてもがんばっているので、あるところまでは売上も伸びます。
でも、1日は24時間しかありません。
自分が動いた分だけ売上が上がる形のままでは、自分の時間が事業の限界になってしまいます。
わたしは、こうした状態を「職人モデル」と考えています。
でも、もし年商1億円を目指すなら、仕事を増やすことより、「自分がやらなくてもいい仕事は何か」を考えることが必要なのです。
・人に任せることは「経営者の仕事」
じつは、わたし自身、最初から人に任せることが得意だったわけではありません。
サロンを経営していた頃も、自分が現場に立って仕事をしていました。
でも、事業を広げようとすると、自分ひとりでできることには限界があります。
そこで、エステティシャンのマネジメントに携わり、教育事業へ進み、さらに協会という形へと事業を広げてきました。
現在では、全国や海外にも講師がいます。
これは、わたしひとりが全国を飛び回って教えていたら、できなかったことです。
事業を大きくするということは、自分ができることを増やすだけではなく、自分以外の人にもできることを増やすことです。
人に任せるのは、仕事を減らすためだけではありません。
自分ひとりでは届けられなかった人へ、価値を届けるためでもあるのです。
・人にはそれぞれ「得意」がある
人に任せようとすると、「わたしと同じようにやってほしい」と考えてしまうことがあります。
でも、わたしはキレイデザイン学を通して、ずっと「みんな違っていい」と伝えてきました。
これは、経営でも同じです。
人前で話すことが得意な人。
人をサポートすることが得意な人。
細かな作業が得意な人。
新しいアイデアを考えることが得意な人。
人には、それぞれ違う個性があります。
経営者が全部できるようになるより、自分にはない力を持った人と一緒に仕事をするほうが、できることは大きく広がります。
「わたしと同じようにできる人」を探すのではなく、「この人の得意を、どこで活かせるだろう」と考えてみてください。
人の違いを活かせるようになると、チームはもっとおもしろくなります。
・「任せられない」の原因を見つける
「人に任せたほうがいいのはわかっています。でも、なかなか任せられません」
と言う方もいます。
任せられない理由は、人によって違います。
自分でやったほうが早い。
人に頼むのが苦手。
相手が失敗するのが怖い。
お金を払ってお願いすることに抵抗がある…。
まずは、「なぜ、わたしは任せられないのだろう」と自分に聞いてみてください。
人に任せるためには、仕事のやり方を変える前に、自分自身の考え方に気づくことも大切です。
全部自分でやることが当たり前になっていると、抱えていることにさえ気づかない場合があります。
まずは、自分が現在やっている仕事を見直すところから始めてみましょう。
・経営のステージが変われば、役割も変わる
年商300万円のときと、年商1000万円のとき。
そして、年商3000万円から1億円を目指すとき。
同じ働き方を続ける必要はありません。
売上のステージが変われば、経営者に求められる役割も変わります。
自分でやる。
人にお願いする。
人と一緒に広げる。
このように、少しずつ変わっていけばいいのです。
年商1億円を目指すなら、「わたしがどれだけできるか」ではなく、「みんなでどこまでできるか」という視点を持ってみてください。
全部を手放す必要もありません。
自分が得意なこと、大切にしたいことは残しながら、人に任せられるところは任せていきましょう。
ひとりでできることには限界があります。
でも、人と一緒なら、できることはもっと広がります。
「自分が動く」から「人が動ける」へ。
経営のステージに合わせて自分の役割を変えることが、次の成長につながっていくのです。





コメント