●経営者に必要なのは完璧さより「修正力」
・正解を探すより大切なことがある
「想定外のことが起きても柔軟に軌道修正できるようになる」
経営者として、そんな力があれば心強いですよね。
多くの経営者の方をサポートしていると、「もう少し整ってから始めよう」と準備に時間をかけ、なかなか動き出せないケースを見かけます。
でも、経営には、やってみなければわからないことがたくさんあります。
だから、わたし自身は「50%できたら、まず動く」という考え方を大切にしています。
そして、残りの50%は、お客様の声や実際の反応を受け取り、よりいい形へ変えていくための余白です。
最初から正解を当てることより、動いたあとに修正できること。
それが、変化の大きい時代に経営を続ける力になるのです。
・動く前に「どこへ行くか」を決める
50%で始めるといっても、何も考えずに見切り発車するわけではありません。
わたしが最初に決めるのは、目的です。
誰に届けたいのか。
何を届けたいのか。
相手にどうなってほしいのか。
事業を通して、どんな未来をつくりたいのか。
以前のコラムでもお伝えしましたが、旅行へ行くときも、目的地が決まってから交通手段を選びますよね。
経営も同じです。
方法を完璧に決めることより、「どこへ向かうのか」という目的を、自分で決めておくことが大切です。
目的が決まっていれば、途中で方法が変わっても迷いにくくなります。
反対に、目的が曖昧なまま動くと、何を修正すればいいのかもわからなくなってしまうのです。
・お客様の声が入る「余白」を残しておく
目的と全体像を決めたら、次は実際に動いてみます。
動き出すことで、はじめてお客様の反応が返ってきます。
すると、自分では魅力だと考えていた部分に反応がなく、予想していなかったところに興味を持っていただくこともあるかもしれません。
自分だけで100%完成させるのではなく、お客様の声が入る余白を残しておくことで、商品やサービスはもっとよくなります。
経営者の想いだけで完成させるのではなく、お客様と一緒に育てていく。
残りの50%には、そんな意味があります。
・想定外が起きたときに「修正力」が試される
じつは、わたし自身も新しいことを始めると、予定どおりにいかないことがたびたびあります。
投稿を準備したのに、うまく反映されていない。
予想していた反応とまったく違う。
実際に見てみたら、直したいところが出てくる。
表では順調に見えるかもしれませんが、裏ではいつもバタバタしながら直しているのです。
「予定と違う」ということ自体を失敗だと捉えてしまう方もいるかもしれません。
でも、経営では計画どおりにいかないことのほうが自然です。
だからこそ、経営者に必要なのは、すべてを予測する力ではなく、想定外が起きたときに「では、どうする?」と考え直せる修正力なのです。
反応が違ったら、直す。
うまくいったら、理由を考える。
そして、もう一度試す。
「間違えない経営」ではなく、「直せる経営」を目指してみてください。
・学びも「吸う」と「吐く」を繰り返す
修正力を高めるためには、学んだことを自分のなかだけに溜め込まないことも大切です。
わたしは、学びは呼吸に似ていると感じています。
学ぶことが「吸う」なら、発信したり、人に教えたりすることが「吐く」ことです。
人に伝えようとすると、
「なぜ、そう考えるのか」
「どうしたら伝わるのか」
と考えます。
そこではじめて、自分が理解できていなかったところにも気づけるようになるのです。
学びを自分の言葉で外へ出し、反応を受け取ることも、自分自身を修正して成長させる機会になります。
学ぶ。
やってみる。
伝える。
反応を見る。
また学ぶ。
経営も、この循環を止めないことが大切です。
・正解を当てるより、修正できる経営者になる
経営者になると、さまざまな場面で「正しい判断をしなければ」と考えます。
でも、最初からすべての正解がわかるわけではありません。
大切なのは、目的を決めて動き、現実を見ながら必要な修正を重ねていくことです。
完璧な計画をつくること以上に、変化を受け入れながら修正し続けられることが、経営者の強さになります。
「違ったら直せばいい」と考えられれば、行動に移しやすくなります。
これからの時代は、完璧さより修正力。
軌道修正できる柔軟さを持つことが、変化のなかでも長く成長できる経営につながっていくのです。





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