●経営者が判断に迷うようになったら「プライベート」を見直しましょう
- 大沢清文

- 11 分前
- 読了時間: 4分
・「仕事」と「人生」のバランスが崩れると、人は迷いやすくなる
「仕事も大切にしながら、家族との時間も楽しみたい」
「売上をつくりながら、自分自身の時間も大切にしたい」
経営者として長く仕事を続けていくなら、そんな働き方ができると理想的ですよね。
でも、経営をしていると、どうしても仕事に意識が向きやすくなります。
売上のこと。
お客様のこと。
スタッフのこと。
次の商品やサービスのこと。
考えることが次々に出てくるため、気づけば朝から夜まで仕事のことを考えている方も少なくありません。
わたしも多くの経営者の方をサポートしていますが、
「何を選べばいいかわからない、決められない」
という人ほど、仕事とプライベートのバランスが崩れていると感じています。
経営判断に迷うときは、仕事だけに意識が偏り、人生全体のバランスが見えにくくなっているサインかもしれません。
もし迷うことが増えたときは、さらに仕事について考える前に、一度全体を見てみることが大切なのです。
・仕事だけを見ていると判断の幅が狭くなる
経営者は、どうしても目の前の問題を解決しようとします。
売上が伸びないなら、集客を考える。
スタッフに課題があるなら、組織づくりを考える。
時間が足りないなら、効率化を考える。
もちろん、どれも必要なことです。
でもじつは、仕事ばかりを見ているからこそ、答えが見えなくなっている場合があります。
たとえば、疲れているのに新しい企画を考え続ける。
家族との時間が取れていないことが気になっているのに、さらに仕事を増やす。
身体に負担が出ているのに、「もっと効率を上げよう」と考える。
それでは、どれだけ仕事の方法を変えても、心地のいい状態には戻りにくいでしょう。
旅行でも、ずっと運転を続けていたら、途中で休憩しますよね。
目的地へ早く着きたいからといって、休まず走り続けることが、結果として一番いいとは限りません。
経営も同じです。
仕事の問題を解決したいのなら、仕事だけを見るのではなく、生活や身体、人間関係まで含めて全体を見ることが大切です。
少し視野を広げるだけで、「本当に整えたかったもの」が見えてくることがあります。
・仕事と家族は、どちらかを選ぶものではない
とくに女性経営者の方とお話ししていると、仕事と家族のバランスについて悩まれている方は多くいらっしゃいます。
仕事は楽しい。
お客様にも喜ばれている。
もっと事業を成長させたい。
でも同時に、ご主人との時間も大切にしたい。
お子さんとの時間もほしい。
親御さんのことも気になる。
さらに、自分自身が休む時間も必要です。
人はいろいろな役割を持っているからこそ、何かに集中すると、別の何かが止まってしまいます。
だからといって、「仕事か家族か」と2つに分けて考える必要はありません。
仕事に集中する時期があってもいいでしょう。
同じように、家族との時間を増やす時期も、自分自身の身体を整えることを優先する時期も、あっていいのです。
人生の状況は変わります。
家族の状況も変わります。
事業の段階も変わります。
だから、「ちょうどいいバランス」も変わって当たり前です。
大切なのは、いつも同じ配分を守ることではなく、現在の自分に合うバランスへ整え直すことなのです。
・「何を増やすか」より「何に偏っているか」を見る
経営がうまくいかないと感じると、人は何かを増やそうとする傾向があります。
もっと勉強する。
もっと発信する。
もっと集客する。
もっと人に会う。
でも、すでに仕事へ大きく偏っている状態で、さらに何かを増やしたらどうなるでしょうか?
心も身体も、余裕がますます少なくなります。
そこでわたしがおすすめしたいのは、何かを足すのではなく、現在、何に偏っているかを見ることです。
最近、仕事のことばかり考えていないか。
家族と落ち着いて話す時間はあるか。
身体の疲れをそのままにしていないか。
仕事とは関係のない楽しみを持てているか。
そうやって少し振り返ってみると、自分でも気づかなかった偏りが見えることがあるのです。
・自分の状態が整うと、経営も見えやすくなる
仕事とプライベートのバランスを見直すとき、特別なことから始める必要はありません。
今日はいつもより少し早く仕事を終える。
家族とゆっくり食事をする。
温泉へ行く。
身体を整える。
好きな場所へ出かける。
何もしない時間をつくる。
そんな小さなことでも、十分です。
わたし自身も、仕事が続いたあとは、意識して温泉へ行ったり、身体を整えたりする時間を取っています。
仕事から少し離れることで、「何をそんなに急いでいたのだろう」と気づくこともあります。
逆に、「やっぱり次はこれをやりたい」と、自分の気持ちがはっきりすることもあります。
いい経営判断は、情報量だけではなく、経営者自身が整った状態で考えられているかどうかにも左右されます。
迷ったときほど、外側へ答えを探し続けるのではなく、自分の仕事とプライベートのバランスを見直してみましょう。




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