・夫婦で応援し合えていますか?
前回のコラムでは、
「男性は外で稼ぐもの。女性は家を守るもの」
という考え方が戦後に一般的になったことで、外で仕事をして、家事や育児ができないことに罪悪感を感じている女性も多い…というお話をしました。
仕事に行くことだけでなく、自分を高めるために講座を受けることに罪悪感を感じてしまい、旦那さんには内緒にしているという人もいます。
また、自分の稼いだ金額を旦那さんに言えないという人も少なくないようです。
夫婦関係が悪いわけではなくても、「稼ぐこと」についての言い出しにくさは、まだまだつきまとうのでしょう。
でも、こういったこともきちんと言い合える人ほど、良好な夫婦関係を築いていて、ビジネスもうまくいっています。
夫婦関係が良好なほど、お互いに仕事や夢や目標を応援できるようになるのです。
・ビジネスへの理解が深まると、応援体制も整っていく
できれば、夫婦でお互いのことを応援し合えるいい関係を築いていきたいですよね。
では、その応援し合える関係をつくるにはどうしたらいいのでしょう?
ひとつの案として、わたしは「ファミリーカンパニー」をつくることもおすすめしています。
実際、我が家もわたしが会社の代表をしていて、妻が取締役を担ってくれています。
このファミリーカンパニーのいいところは、夫婦で会社の決算書を見るという点です。
毎月1回は、税理士さんを含めた3人で会社の経営状況を確認しましょう。
そうすると、お互いにビジネスへの理解が深まり、自然と応援体制をつくることができるのです。
たとえば、仮に「これから本を出版したい」という計画をしたとしましょう。
いま、出版には数十万の費用がかかるといわれています。
大きな金額が動くときほど、
「いまはまだ、それをする時期ではないのでは…?」
と意見が分かれて、揉めてしまうかもしれません。
そんなときも、第三者の税理士さんから
「いま経費がこれだけあるから、出版してもいいのではないでしょうか?」
と専門家の視点から論理的に言ってもらえると、説得力が違いますよね。
そうすると、
「じゃあ、やりましょう」
とお互いに納得して話を進めることができるでしょう。
自分の現状を知ってもらい、パートナーの理解が深まるほど、やりたいことをより応援してもらいやすくなるのです。
・お金の動きは見えたほうがいい
お財布を別々にしていると、
「いったい何に使っているの?」
「なんで、こんなにかかっているんだ!?」
と、揉めることがあるかもしれません。
でも、夫婦で必要な投資だということを理解しながら経営ができると、
「節約しよう」
という発想ではなく
「会社を大きくするには、これが必要だよね」
という発展的な発想、未来を見据えた会話ができるようになっていきます。
未来に向けていいかたちで、お金をどう使うかという話であれば、揉めることはありません。
こういった話ができるようになると、夫婦の絆もどんどん深まっていくでしょう。
・離婚率が低いのは、年収800万〜1200万円の家庭!
あなたは、パートナーとお金の話をしていますか?
「最近、子どもの話しかしていない…」
という声もよく聞きます。
子育てだけでなく、ビジネスについても、夫婦でざっくばらんに話ができるようになると理想的ですよね。
ある調査では、
「夫婦の収入が年収800万円~1200万円の家庭が、一番離婚率が低い」
という調査結果が出ているそうです。
少なすぎても揉める、多すぎても揉めるということなのでしょう。
それならば、中途半端に稼ぐのではなく、振り切ってしまうくらい稼ぎたいものです。
子どもが巣立つと、夫婦の共通の話題がなくなり、話せるのはお金の話になりがちです。
でもお財布が別々の場合、そのお金の話すらする機会がなくなるので、どんどん会話が減っていき、熟年離婚に発展してしまうこともあるかもしれません…。
・パートナーは「自分の鏡」、応援する人が応援される
本当の意味でビジネスがうまくいっている人たちは、みなさん夫婦円満です。
そういったご夫婦は、旦那さんがどんな夢を持っていて、どうしたいのかというのを奥さんはよく聞いて、応援しています。その逆も然り。
お互いの夢を理解していて、見ていても素敵な関係性なのが伝わってくるでしょう。
夫婦関係とビジネスは連動しているのです。
「そう言えば、夫の夢って知らないな…」
という人は、ぜひ思い切って聞いてみてください。
そして、パートナーの夢を応援しましょう。
「パートナーは自分の鏡」とも言いますから、あなたが応援すると、旦那さんからもあなたの仕事や夢を応援してもらえるようになっていきます。
そして、応援し合う循環が生まれることで、さらに円満な夫婦関係が築けるようになっていくでしょう。
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