●成功する前に「しあわせ」の土台をつくる
・売上を伸ばし続けても満たされない経営者が見直したいこと
「事業を成長させながら、毎日の仕事も人生も楽しめる」
「売上が伸びたときには心から喜び、次の目標にもワクワクしながら進んでいける」
経営者であれば、そんな豊かな成功を目指したいですよね。
でも、売上や事業規模が大きくなれば、自動的に心まで満たされるわけではありません。
「もっと、もっと」と外側だけを満たそうとしていると、どこまで行っても「まだ足りない」という状態が続いてしまいます。
だからこそ、経営者は外側の成功だけではなく、自分の内側を満たすことも大切なのです。
・「成功」と「しあわせ」を分けて考える
事業を成長させたい。
もっと売上を伸ばしたい。
いい家に住みたい。
好きな場所へ旅行したい。
これらは、どれも素敵な目標です。
ただ、わたしは「内側が満たされること」と「外側が満たされること」は分けて考えています。
・内側が満たされることが「しあわせ」
・外側が満たされることが「成功」
このように分けたとき、どちらかひとつを選ぶ必要はありません。
両方あっていいのです。
ただ、外側の成功を心から楽しむためにも、先に自分の内側に「しあわせ」の土台をつくっておくことが大切です。
成功を諦めるのではなく、内側を満たしながら、外側の成功も楽しんでいく。
そんな経営を目指してほしいのです。
・「ないもの」より「現在あるもの」を見る
では、自分の内側を満たすには、どうしたらいいのでしょうか?
わたしが大切にしているのは、「現在あるもの」に目を向けることです。
毎日、ご飯を食べられる。
安心して眠れる場所がある。
仕事ができる。
自分のやりたいことに挑戦できる環境がある。
この考え方は、経営でも同じです。
新しいお客様がほしい。
もっと売上がほしい。
もっとスタッフがほしい。
そう考える前に、現在のお客様、スタッフ、商品、経験、信頼関係にも目を向けてみましょう。
改めて見てみると、自分がすでにたくさんのものを積み上げてきたことに気づきます。
「すでにあるもの」に気づくことが、自分を満たすことにつながります。
自分自身についても、「まだできていない」というところばかりを見る必要はありません。
「ここまで、よくやってきたよね」
と、自分の価値も認めてあげてください。
・「もっと」を目指しながら、いまを楽しむ
経営者は、目標を達成すると次が見えてきます。
100万円を売り上げたら、次は200万円。
200万円になったら、次は1億円。
1億円になったら、次は10億円。
もちろん、それが楽しいのであれば、どんどん挑戦すればいいでしょう。
でも、達成しても一度も喜ばず、「まだ足りない」と感じ続けていたら、いつまで経っても心は満たされません。
理想の家を手に入れても、もっといい家がほしくなる。
売上が伸びても、さらに上を目指さなければ不安になる。
それでは、終わりのない旅になってしまいます。
「もっと」を目指すことと、「いま、しあわせだ」と感じることは、両立させていいのです。
「ここまで来られて嬉しい。では、次はどこへ行こう」
そんな気持ちで未来を目指せたら、経営はもっと楽しくなります。
・自分を満たすと、届け方も変わる
自分を大切に扱うことは、自分だけのためではありません。
自分が満たされてくると、まわりの人への関わり方も変わります。
「あの人に何をしてもらおう」ではなく、「あの人に何を届けられるだろう」という視点へ、自然と変わっていくのです。
そしてこれは、商品やサービスを届けるときも同じです。
「売上が足りないから買ってほしい」という気持ちが強くなると、販売にも力が入ってしまいます。
一方、自分が満たされていれば、
「役立つなら伝えたい」
「必要な方に届いたら嬉しい」
という自然な気持ちで、お客様と向き合うことができるのです。
自分を満たすことは、自分だけを大切にすることではなく、まわりの人へいいものを届けるための土台にもなります。
経営者自身の状態は、商品や発信、お客様やスタッフとの関わり方にもあらわれます。
だからこそ、経営を整えたいときには、自分自身の状態にも目を向けてみてください。
・感謝しながら、次の未来へ進む
「感謝の力」はとても大きなものです。
このときのポイントは、しあわせになったら感謝するのではなく、いまあるものに感謝することです。
お客様がいる。
仕事がある。
一緒に働いてくれる人がいる。
応援してくれる人がいる。
もちろん、感謝したら現状に満足して、成長を止めるという意味ではありません。
改善するところは改善する。
目標も持つ。
大きな挑戦もする。
そのうえで、現在あるものまで否定しないことです。
いまあるものに気づき、感謝しながら、次の未来を目指していく、その積み重ねが「しあわせ」の土台を育てていきます。
内側のしあわせと、外側の成功。
どちらも大切にしながら進むことが、長く心地よく事業を続ける力になります。





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