●「違い」を受け入れられる経営者が、人を成長させる
- 大沢清文

- 2 日前
- 読了時間: 5分
・違いを受け入れることが成長の始まり
「スタッフがもっと主体的に動いてくれたらいいのに」
「世代が違う人とも、お互いを尊重しながら仕事ができる組織をつくりたい」
そのような想いを持つ経営者の方は多いのではないでしょうか。
組織が成長していくほど、年齢や経験、価値観の異なる人と関わる機会は増えていきます。
すると、「どうしてそんな考え方をするのだろう」と戸惑う場面も少なくありません。
わたしも、年商1億円規模を目指す経営者の方々をサポートするなかで、人材育成や組織づくりのご相談を数多く受けてきました。
そのなかで感じるのは、人が育つ組織には共通点があるということです。
それは、「同じ考え方」を求めるのではなく、「違い」を受け入れていることです。
今回は、これからの時代にますます大切になる「違いを活かす経営」についてお伝えします。
・時代が変われば、正解も変わる
経営者の方から、「若い世代との考え方の違いに戸惑う」というご相談をいただくことがあります。
スタッフとのコミュニケーション。
子どもとの会話。
お客さまとのやり取り。
どの場面でも、「自分たちの頃とは違う」と感じることがあるでしょう。
でも、それは相手が間違っているわけでも、自分が間違っているわけでもありません。
生きてきた時代や環境が違えば、価値観や行動が変わるのは当然のことです。
たとえば、わたしも息子が取り組んでいるビジネスの話を聞いたとき、「まったくわからない」と感じたことがありました。
使っているツールも、情報の集め方も、仕事の進め方も、わたしたちの世代とは大きく異なっていたのです。
わたしたちの世代は、メールやLINE、Zoomを活用しながら仕事を進めてきました。
一方で、いまはDiscordや動画を中心にコミュニティをつくり、ビジネスを広げることが当たり前になっています。
同じ集客や販売でも、方法は大きく変わりました。
だからこそ、「自分のやり方が正しい」と決めつけるのではなく、「そういう方法もあるのだ」と受けとめる姿勢が必要です。
・違いがあるから、人も組織も成長する
組織づくりで大切なのは、自分と同じ考え方の人を増やすことではありません。
それぞれが持つ強みや個性を活かすことです。
人は、自分と違う価値観に触れることで、新しい視点を得ることができます。
それは、経営者も同じです。
スタッフの育成では、自分と同じやり方だけを求めてしまうと、その人らしい強みは育ちません。
子どもにも、スタッフにも、わたしが大切にしているのは、「やりたいことを否定しない」という姿勢です。
もちろん、心配になることもあります。
それでも、まずは挑戦してみることが、その人自身の成長につながっていきます。
人は、自分らしい方法を認められたときに、本来の力を発揮します。
経営者の役割は、自分の正解を教えることではありません。
相手の可能性を信じ、その人らしい成長を支えることなのです。
・信じて任せることで信頼を築く
「任せる」という言葉を聞くと、放任することだと考える方もいます。
でも、本当はそうではありません。
必要なときには支える。
困ったときには相談に乗る。
でも、普段は相手を信じて任せる。
その距離感が、信頼関係を築くのです。
人は管理されることで動くのではなく、信頼されることで成長します。
スタッフを信頼し、仕事を任せることで、その人は責任感を持ち、自ら考えて行動するようになるのです。
経営者がすべてを抱え込む組織では、人は育ちません。
人が育つ組織は、任せる文化が根づいているのです。
・違いを活かす組織が変化に強くなる
これからの時代は、変化のスピードがさらに速くなります。
新しい技術。
新しい価値観。
新しい働き方。
これまでの常識が通用しなくなる場面も増えていくでしょう。
そんな時代だからこそ、「同じであること」を求める組織は変化に対応できません。
一方で、それぞれの違いを尊重し、多様な考え方を受け入れられる組織は、新しい価値を生み出し続けます。
違いは対立の原因ではなく、組織を成長させる力になります。
「なぜ違うのだろう」ではなく、「その違いから何を学べるだろう」と考えてみましょう。
経営者の姿勢が変われば、スタッフにも伝わっていきます。
すると、互いを認め合いながら成長できる組織になっていくのです。
・違いを認める人が未来を育てる
経営者の仕事は、人を自分の思い通りに動かすことではありません。
一人ひとりの個性や可能性を引き出し、ともに成長できる環境をつくることです。
そのためには、「違い」を恐れないことが大切です。
違いを受け入れ、信じて任せることが、人も組織も大きく成長させます。
自分と同じ考え方を求めるのではなく、お互いの違いを認め合う。
その積み重ねが、信頼関係につながるのです。
信頼が育てば、人が育ちます。
人が育てば、組織が育ちます。
そして、その組織は、変化の激しい時代でも成長し続ける力を持つようになります。
ぜひ今日から、違いを「未来を育てる可能性」として受けとめてみてください。
その視点が、人を成長させ、組織の土台をより盤石にしてくれるはずです。




コメント