・目の前の「ひとり」を大切にしていますか?
「集客のためにたくさんの人に声をかけなければ…」
とSNS集客に追われ、疲弊してしまっている経営者は少なくありません。
でも、紹介や口コミ集客は、目の前のひとりに喜んでいただけるからこそ次につながるものですから、無理に多くの人へ働きかける必要はありません。
「ひとりのお客さまのうしろには、100人の人がいる」
という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
まずは「たったひとり」に感動を与えて喜んでもらえたら、その周囲の人に、5人・10人と広がっていきます。
ビジネスを盤石にするために、まずは、目の前の「ひとり」の人を大切にしましょう。
・紹介につながるタイミングは「初回」!
紹介をいただける一番いいタイミングは、初回です。
最初にサービスを受けて感動してもらったときが、一番まわりにも感動が伝わりやすいため、紹介にもつながるのです。
ですから、まず目の前にいる人を大切にし、しっかり結果を出して、大いに喜んでいただけるようにしましょう。
もし紹介をいただいたら、アフターフォローまで、しっかり行ってくださいね。
アフターフォローの大切さは、コミュニティが大きくなっても変わりません。
経営者は、フォローが手薄にならないように、人と人とでつながる環境やしくみを整えていくことが重要になります。
・スタッフの「マインドセット」をサポートしましょう
エステサロンを経営していたとき、スタッフが最初に
「この人をキレイにしたい」
「この人を、最初の『たったひとりのお客さま』にしたい」
と言って連れて来るのは、多くの場合が母親や姉妹でした。
数十年前の当時は「エステ=キャッチセールス」というイメージも強く、仕事を反対するご家族も少なくなかったので、わたしはこのときに、親御さんにかならず挨拶をして、信頼関係を築けるように心がけていました。
そうしてご家族に安心していただけると、娘さんのエステの仕事を応援してもらえるようになっていくのです。
こうしたことから、スタッフ自身も自分の会社や仕事に対して「誇り」が生まれ、
「大切な人に紹介しても大丈夫」
というマインドセットができます。
紹介や売ることが苦手という人には、その人が自分の仕事に誇りを持てるように、マインドセットからサポートしていきましょう。
最初にこの「マインドセット」をつくってあげることも、経営者の大切な役割のひとつではないでしょうか。
・売り込みをしなくても、「熱意」は伝わるもの
エステサロンで、わたしがもうひとつ心がけていたことは、「無料の100人モデル」です。
美容師さんがカットモデルをお願いするように、エステでも、エステモデルをお願いしていました。
ここで売り込みをすると、紹介をしてもらえなくなってしまうので、あえて
「絶対に売り込みをしないようにしてください」
と徹底しました。
不思議なことに、ただ「ありがとう」という言葉をいただけるように、真剣に取り組んでいると、その熱意は相手に伝わります。
売り込みをしないようにしていても、お客さまのほうから、
「友人を紹介したい」
「ここまでよくしてもらっているから、お金を払いたい」
という人が出てくるようになるのです。
お客さまにここまでサービスが提供できるようになったら、本当の意味で一人前になった証ですよ。
・自分にできることで「ありがとう」と言われることを徹底して行いましょう
以前、わたしがまだメイクの仕事をしているときは、まずお客さまのお悩みを聞くことを心がけていました。
そして、たとえば眉カットのお悩みを感動していただけるくらい、しっかり解決することで
「同じことに悩んでいる友人を連れて来てもいいですか?」
という紹介につながっていったのです。
当時は、まつ毛がきれいに上がる方法を考えたり、唇の血色が悪い人のためにオリジナルで口紅の色をつくったり、メニューにないこともいろいろと行っていました。
すぐに解決できないことは、「考えるのに1週間待ってもらってもいいですか?」とお伝えして、「解決策を考えたので、来てください」と来ていただいていました。
このように、売り込むスタイルではなく、目の前の「ひとり」を大切にしてできるつながりは、より深く信頼関係を築くことができるのです。
わたしは、仕事がオンライン講座やコンサルに変わったいまでも、「相手のお悩みを解決すること」がコンテンツづくりに役立っています。
わからないことを本やセミナーで学び、お客さまのお悩みを解消していくことは、自分の成長にもつながっていくのです。
あなたも、自分にできることでお客さまから「ありがとう」をいただけるように、まずは感謝されることだけを徹底して取り組んでみませんか?
そうして信頼を積み上げていくことで、紹介が増え、理想的なお客さまが集まり、ビジネスが安定していきますよ。
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