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執筆者の写真大沢清文

●ビジネスで活躍するために、独自のポジションを探す

・「ポジショニング」がビジネス成功への近道



「ビジネスはポジショニングが大切」

 と耳にしたことはありませんか?



 ポジショニングとは、提供する商品やサービスが、ターゲットとするお客様の心のなかで独自の地位を築くことです。

 そうして競合他社と差別化することが、ビジネスでは欠かせません。



 あなたの提供しているものは、ポジションをとれていますか?

 ビジネスで最初にやるべき大事なことは、この「ポジション」をとることなのです。



・強豪がいない部活で「国体選手」に!



 ポジショニングを説明するために、エピソードをご紹介しましょう。

 じつは、わたしは中学生の頃、ハンドボールの国体選手でした。

「国体選手」と聞くと、すごいと思われるかもしれませんが、これにはオチがあります。



 当時、佐賀県にはハンドボールチームが4つしかありませんでした。

 そのため、福岡県の3軍と練習試合で負けてしまうくらいの弱小チームでも、国体選手になれたのです。



 わたしは最初、野球に励んでいたのですが、野球の強い学校が多い中でいくらがんばって練習しても、県内ベスト8止まりでした。

 そんななか、たまたまある先生にハンドボール部に誘われたのです。



「どうしてハンドボール部なのですか?」

 と先生に聞いてみたところ、

「佐賀県ではハンドボールをやっている学校が少ないから、2回勝てば優勝して、全国大会に行けるからだ」

 と言われました。

 そうして言われるままにハンドボール部で練習し、試合に出てみると、なんと優勝! そのチームのまま、高校でハンドボール部がつくられたのです。



 この経験からわかったことは、

「競合が多いところ、競争が激しいところでやっても勝てない」

 ということです。

 競争相手のいないところで目立つこと、競争がないところでポジションをとることが大切なのだと、知ることができました。



・競争しない場所でポジションをとる



 もうひとつ例をご紹介しましょう。

ある人から、

「女子が簡単にモテる方法、男子が簡単にモテる方法は、男の子の場合は女子校に行けばいい。女の子がモテようと思ったら、男子校に行けばいい」

 …という話を聞いたことがあります。

 実際に男子校・女子校にいたことのある人には「あるある」かもしれませんね。



 わたしも高校時代、工業高校に通う男の友人から

「女の子を紹介してほしい」

 と言われたことがありました。

 その友人はとてもかっこよかったので、モテないことが不思議たったのですが、

「校内に女性がいない」

 と嘆いていたのです。


 どんなにかっこいい人でも、工業高校(男子校)というライバルばかりのところでは彼女ができない。ポジションは、それくらい重要だということです。



 わたしはこういった経験から、競争がないところでポジションをとるために、あえて男性社会ではなく、女性社会でビジネスを行うことにしました。

 おかけで、当時、女性ばかりのメイクやエステ業界では珍しい「男性」という自分のポジションを獲得することができたのです。

 こうしていまの自分があるのも、中学や高校のときの経験があったおかげだと思います。



・誰も手をつけていない、ニーズがあるところを探す



 佐賀県で男性がエステをするということは、まだ誰もやっていないことだったので、当然反対もありました。

「誰もやっていないから絶対にムリ」

 と言われたこともあります。

 でも、逆に、これがうまくいくサインである可能性もあるのです。



『アフリカと靴』というお話を知っていますか?

 ふたりの営業マン、AさんとBさんがアフリカで靴を売ることになり、現地に調査に行きました。



 Aさんの報告は、

「アフリカで靴を売るのはムリです。誰も履いていないから売れっこありません」

 というものでした。


 一方、Bさんの報告は、

「絶対に売れます。誰も履いてはいないから、買ってくれる人が大勢いるはずです」

 という内容でした。

 Bさんは、やがて社長になったそうです。



 このお話からは、2つのことがわかります。


・ほとんどのビジネスは、みんながやっていることをやるからうまくいかない

・うまくいっている人は、誰も手をつけていなくて、なおかつニーズがあることをやっている


 …ということです。

 ビジネスで成功するには、これまで誰もやっていないことで、なおかつニーズのあることを考えることが必要なのです。



・あえて「反対されること」をやってみる



 いままで誰もやっていないことをやるのは、まわりからは反対もされますし、とても怖いものです。



 ですから、小さなことからはじめてみませんか?

 たとえば、わたしの場合、

「あのラーメン屋さん、すごくまずいよ」

 と言われれば、どれくらいまずいのか食べに行きます。

(もちろん、やっぱりまずかったと終わることのほうが多いのですが…)



「みんなが反対することをわざわざするなんておかしい」

 と思われるかもしれませんが、人と違うことを考えたり、経験したりすることは、ビジネスにおいて大切なことなのです。

 ぜひ、好奇心を持って、小さなことから訓練してみてください。

 自分が気になることなら、たとえ反対されたとしても挑戦してみましょう。



・「みんなと違うこと」で、ポジションをとりに行く



 わたしはもともと、

「みんなと一緒なのがイヤだ」

 という性格だったので、マイナーなハンドボール部に入り、国体選手になることができたのかもしれません。また、

「みんなが就職するなら、わたしは就職しないで進学する」

 というように、みんなと違う道を選ぼうとしてきたので、考えてみれば少し変わった子どもだったのかもしれません。



 でも、そのようにやってきたからこそ、いま独自のポジションを見つけられたのだと実感しています。

 いまとなっては、この考え方がビジネスでもとても役に立っています。



 わたしの場合は、カラーセラピーやエステなど、当時の日本ではビジネスにしている男性がいないことに取り組んでいきました。

 いまでは当たり前のように使用されているZOOMも、まだ誰も取り入れていなかった頃から積極的に取り入れてきたことで、オンライン化に成功しました。


 どちらも最初は反対されることもありましたが、いまではわたし独自のポジションの獲得につながっています。



 競争相手のいないポジションをとることで、ビジネスはぐっと成功しやすくなります。

あなたも、あなただけのポジションがどこにあるか、ぜひ考えてみませんか?






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