・ビジネスは10年間区切りで展開を考える
「ビジネスが安定しない…」
「長期的にビジネスを継続する秘訣を知りたい…」
このようなお悩みを抱える経営者の方は少なくありません。
じつは、長期的にビジネスを継続している経営者には、ビジネス計画をしっかり立てているという共通点があります。
あなたはビジネスを計画的に考えていますか?
ビジネス計画は「10年区切り」で考えて、そのなかに新規事業も視野に入れておくことが大切です。
わたしの場合、エステをやめてゼロからキレイデザイン協会を立ち上げました。
次に、オンラインシステムのリザーブストックの開発者、相馬純平さんからお声がけいただいて、リザーブストック事業を興し、その次に恩師である前田出先生とともに、「コミュニティオーナー会」を3年間かけてつくっていきました。
ビジネスを継続したいのであれば、ビジネスの柱を複数つくることが大切です。
10年の区切りで、新規事業も含めたビジネス展開を考えられると、ビジネスは順調に伸びていきますよ。
・3年を目安にひとつのコンテンツをつくる
長いビジョンを持つことは重要ですが、その実現に向けて具体的なステップを踏んでいくことも欠かせません。
10年というスパンで計画をするなかで、何をどのように取り組んでいけばいいのでしょうか。
まず1年目は、コンテンツやポジションをつくりましょう。
そして、3年かけてコンテンツを標準化します。
標準化というのは、自分だけでなく、自分以外の人もできるようにしくみづくりをすることです。
自分だけができるモデルではなく、自分以外の人も同じように成果が出てビジネス展開ができるようにしましょう。
多くの人は、自分にしかできないビジネスモデルにしてしまいがちです。
でも、そうすると自分がずっと働かなくては、ビジネスがまわらなくなってしまうのです。
そうならないためにも、1年目は自分が必死になって事業を成功させ、2年目で安定させていき、3年目でほかの人でも再現できるようになると理想的ですね。
これは、古くから武道などに用いられて来た「守破離」のイメージに近いかもしれません。
1年目のスタートから、3年で継承できるイメージで標準化を目指してみてください。
・3年間の継続がプロの道へのカギになる
ひとつのコンテンツをつくるとき、3年の年月に耐えられない人もいます。
そういったタイプの人は、次のようなマイナスのイメージがついてしまいがちです。
・安定しない人
・ころころ職を変える人
・移り気な人
これは経営者でも、会社勤めの人でも同じです。
もし、プロフェッショナルや専門家と呼ばれるレベルを目指すのであれば、3年間を目安にするといいでしょう。
1日8時間を3年間継続すると、1万時間になります。
1万時間取り組み続けることで、ようやくその道のプロになれるのです。
3年以上続くと商品もサービスも安定し、ビジネスも安定していきますよ。
・ビジネスの土台づくりを3年かけるなかで、右腕も育成する
ほかにも新たなビジネスを始めるときには、計画的にしくみを取り入れていくことが不可欠です。
その際、ひとつのビジネスが安定する、4年目以降に行いましょう。
また、自分と同じことができる右腕を育成しておくことも必須要素になります。
現在は、「資格をとったらプロ」という風潮もありますが、資格の習得はスタートラインに立った状態です。
「3年」を目安に、右腕育成まで含めてビジネスの土台づくりに取り組みます。
右肩上がりの美しい経営を目指すのであれば、まずは3年必要です。
そこから、事業の横展開を計画していきましょう。
・新規事業は自分のいまのビジネスと関連づけて広げよう
昨今では、何が起きてもおかしくない時代になりました。
これからは、ビジネスを大きく育てていくためにも、仕事の柱を複数持っておくのが賢明です。
でも、新規事業は思いつくまま自由に変えるのではなく、ターゲットが同じで、いまのビジネスと関連したものを増やすことが大切です。
そうすることで、1本の木から枝葉を伸ばすように、自分の強みを活かしてビジネスを拡大していくことができます。
ひとつ目を3年かけて立ち上げて、4年目から次の新しいことを展開していく、また3年経ったら、4年目に次の新しいことを展開していく…。
これを繰り返すと、10年後には安定した3つのビジネスの柱ができているはずです。
10年先を見据えビジネスの計画を立てることで、動きのブレがなくなり、どんな時代にも揺るがないビジネスをつくることができるのです。

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