・10年で9割の会社が廃業してしまう…
日本の個人事業主の生存率をご存じですか?
ある統計では、10年で1〜2割といわれています。
つまり、10年で約9割が倒産してしまっているのです。
経営者は、自由度が高く、ひとりでは届かない大きな夢を多くの人と一緒に実現していくことができる、素晴らしい仕事です。
でも、経営者という働き方を選択する人は、そう多くはありません。
それはおそらく、雇用者と違い、収入が安定していないことも要因のひとつでしょう。
経営者は、家族、社員、取引先、お客さまに支えられている、会社の代表者です。
会社を継続させることは、経営者だけでなく、まわりの人たちを潤すことにつながっています。
ですからわたしは、ひとつでも多くの会社に長く続いてほしいと、経営者のサポートを行ってきました。
・サブスクで、安定収入をつくりましょう
そういうわたし自身、起業してからの30年間で、コロナによる経営難などさまざまなことがありました。
その経験から、経営者も月に一定額の安定した収入が得られるように、「サブスク(会員制ビジネス)を取り入れたほうがいい」と感じています。
サブスクはサブスクリプションの略で、サービスや商品を利用した期間やボリュームによって対価を支払ってもらう、会員制のビジネスモデルです。
いまなお、潰れることのない牛乳屋さんや新聞屋さんは、元々サブスクのような、会員制ビジネスのしくみを持っています。
このように、経営者は毎月の安定した収入が会社に入るしくみをつくることが得策です。
会員制のビジネスで安定した収入が見込めるようになると、経営が安定し、コロナのような不測の事態でも、耐える体力をつけることができますよ。
・事業をつくるときのポイントは、「10年以上、継続できるかどうか」
これから新しい事業・商品をつくる人は、「10年以上継続できるもの」を考えましょう。
たとえばわたしの場合、8年前にZoomが出てきた際、「Zoomを教える」だけでは継続してお金をもらえないと判断して、使い方講座などは開きませんでした。
多くの人は、商品をつくる際に、「集客ができるかどうか」を考えてしまいがちです。
そうではなく、「サブスク会員をつくれるかどうか」、「高額商品をつくれるかどうか」という目線で計画を立てていくことが、会社の継続には欠かせません。
・まずは、組織を大きくするしくみを考えましょう
お金儲けばかりになってはいけませんが、長く経営を続けるのに、売上は必要不可欠なものです。
あなたはどのような目標を立てていますか?
もし、年商を1億円にしたいと思うなら、最初に100名のコミュニティが10個つくれるようなしくみを、つくっておくことが必要です。
たとえばキレイデザイン協会の場合も、売上1億円以上を想定して、チームとリーダーを決めてスタートさせ、100名を超えたら新しく支部をつくっていくしくみを考えました。
いま現在、おかげさまで12の支部があるので、キレイデザイン協会全体で1億円以上の売上を出しています。
そこから、サービスコンテンツを増やす横展開や、講師、講師の育成というように縦展開をすることで、お客さまの満足度を高めながら、3億円・5億円の売上を目指すことができます。
こういった設計は、途中からはできないので、最初のビジネス設計の段階で考えておきましょう。
・子どもが憧れるような「1億円プレイヤー」を目指しませんか?
お金は会社の継続のためにはもちろん、わたしたちの人生においても、とても大切なものです。
たとえば、プロ野球やテニスなど、子どもたちが憧れる職業には1億円プレイヤーがたくさんいます。
業界に億を稼ぐ人、憧れの人がいると、その業界はますます人気になり、活性化していくのです。
一方で、稼げる人がいなくなると、業界全体が衰退していってしまいます…。
「1億円プレイヤー」は、どんな人たちなのでしょうか?
もしかしたら、テレビのイメージが先行して、豪華なマンションに住んで、ブランド品を買っているというような印象の人も多いかもしれませんね。
でも本来、1億円以上を稼ぐ経営者は、多くの人が求めるサービスを提供し、たくさんの雇用を生み出している人です。
わたしは社会貢献の一環として、教育に関する絵本をつくりたいと思い、キレイデザイン学をもとにした『みんなちがってみんなだいすき』(かざひの文庫)という人間関係の絵本をつくりました。
次は、お金に関する絵本も計画中です。
多くの経営者と一緒に、
「お金を稼ぐことは、こんなに素敵なんだよ」
「経営者になることは、こんなに素敵なんだよ」
ということを、学校の子どもたちに広めていきたいと思っています。
そのためには、まず「なぜ1億円稼ぐのか?」という自分の志を、経営者一人ひとりがしっかり持っておくことも大切です。
大人が長年活躍している背中を子どもたちに見せていけたら、素敵だと思いませんか?
未来の子どもたちに素晴らしいものを受け渡していくためにも、長く続く経営を目指していきましょう。

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